旧立間村史料引き渡し式典が開催されました【3月23日(水)】

 2018年7月の西日本豪雨により被災した、宇和島市立間の立間公民館資料の修復が完了し、2022年3月23日に地元への引き渡し式典が開催されました。
 愛媛資料ネットは、西日本豪雨に際して、浸水被害を受けた県内の歴史資料救出を行いました。そのひとつに、宇和島市立間公民館に保管されていた大量の歴史資料があります。106箱もの文書の腐敗を防ぐため、愛媛大学es-BANKの協力を得て、大型冷蔵庫に移し、毎週少しずつ修復と内容調査に努めてきました。
 
 式典には、旧立間村史料保存会会長様、立間区長会の皆様、立間公民会運営協議会会長様をはじめ、自治体からは宇和島市教育委員会教育部長様、文化・スポーツ課課長様、立間公民館主事様のご参加をいただきました。愛媛資料ネットからは、代表の胡光、事務局長の中川未来、またボランティアとして作業に携わってきた愛媛大学法文学部の学生が参列しました。
 公民館長様の挨拶の後、旧立間村史料の保全活動に長年尽力されてきた予土歴史文化研究会の宮本春樹先生から史料の来歴と保存運動に関するお話しがあり、最後の史料8箱が地元に返還されました。
 作業に直接携わった人数は、およそ延べ1200人。さらに香川県・徳島県のボランティアの方々からは、利用しやすいよう切断した古新聞を定期的にご寄贈いただきました。愛媛資料ネットと関係各位、また愛媛大学es-BANKの代理として、胡代表と中川事務局長が感謝状を受け取りました。
 式典の開催は大きな社会的関心を呼び、その様子は主要各紙と地元紙、また各テレビ局により報道されました。